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2022.05.19

ブログ

琉球王国時代から受け継がれる紅型(びんがた)の歴史

今回は、琉球王国時代から続く伝統工芸「紅型(びんがた)」の歴史と、柄などの特徴についてご紹介していきます。

琉球王国時代から続く紅型の歴史

かつて、沖縄県は『琉球王国』という独自の国家でした。

1372年、当時の国王(察度王)が中国の求めに応じて朝貢貿易を開始すると、中国から様々な交易品が入ってくるようになります。

そして、1470年以降の第二尚氏王統では、中国・日本・東南アジアなど琉球周辺の国々との中継貿易を行い、王国時代の栄華を極めることになります。

交易品の中にはインド更紗(さらさ)ジャワ更紗中国型紙による花布などがあったため、これらの技法を取り入れて紅型が誕生したとされています

琉球王府によって保護され、様々な国の染色技法を吸収し独自の発展を遂げた紅型は、王族や士族といった特権階級の装束として大変重宝されていました

「紅型」ってどういう意味?

「紅」は色全体、「型」は模様を意味するといわれていますが、染料の原産地であるインドの「ベンガル」に由来しているという説もあります。

紅型の魅力

紅型染め

王族や士族などの特権階級のみが身に着けていた時代、紅型職人は王府が存在した首里に住み、一門世襲で庶民よりも高い地位を与えられ保護されていました。

そんな紅型職人たちが作る型紙は、複製されるのを防ぐため、染め終わると王府に返却もしくは焼却処分されていたそうです。

紅型で描かれる柄・模様

紅型で描かれる模様には、中国的要素、日本的要素、沖縄的要素が見受けられます。

【中国的モチーフ】鳳凰、龍など

中国では龍や鳳凰は権力の象徴とされています。琉球王国は中国と冊封体制にあったため、中国文化を色濃く反映させた紅型の柄も多いです。

【日本的モチーフ】萩、牡丹など

琉球王国は日本とも貿易を行っていたため、友禅染などの染め織技法も入ってきました。そのため、沖縄ではみられない萩や牡丹、雪輪などの柄も代表的なデザインとされています。

【沖縄的モチーフ】ハイビスカス、デイゴ、アダンの実など

南国沖縄ならではの木や花を描いたデザインも紅型の特徴です。

沖縄は四季の変化がゆるく一年中鮮やかな木花が咲いているため、季節を問わず身に着けることができます。

紅型の制作工程

紅型の大まかな制作工程は以下の通りになっています。

①デザイン:沖縄の自然や文化・古典文様などをモチーフにデザインしていく
②型彫り:①で制作したデザインをもとに、小刀(シーグ)で型彫りをする
③型置き:生地の上に型紙を置き、ヘラで防染糊を引く
④色差し・隅取り:彩色後、模様の中心部や縁部などに濃い色を塗り込む
⑤蒸し:色を定着させる
⑥水元:防染糊や余分な染料を落とす
完成!

紅型工房によって制作工程は様々ですが、デザインの草案から完成までには数週間~1か月以上かかるのが一般的です。

手軽に紅型体験ができる場所

紅型トートバッグ

時間と手間がかかる紅型ですが、沖縄には1時間ほどで手軽に体験できる場所があります。

那覇空港からアクセスが良くてすぐに行けるのは「工房ちゅらうみ家」。

トートバッグタペストリーなどに色差しをする紅型体験が楽しめます。

体験料金は1,800円(税別)~。

ハイビスカスやジンベエザメなど、色々なデザインの紅型が用意されているので、お気に入りの1つを選んで自由に色差しを体験してください!

施設名工房ちゅらうみ家
住所〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目2-45(平和通り商店街内)
アクセスゆいレール「牧志駅」から徒歩約8分。
体験メニュー紅型染め、シーサー作り、シーサー絵付け、サンゴランプ作りなど
体験料金(税別)紅型染め1,800円~/シーサー作り2,000円~/シーサー絵付け1,800円~/サンゴランプ作り3,000円~
営業時間10時~17時(体験メニューによって最終受付け時間が異なります)
予約方法ホームページからオンライン予約可能