モノレール、タクシー、バス、フェリー、シェアサイクル、電動キックボードなど、沖縄にはレンタカー以外の移動手段も充実していることをご存知でしょうか。
今回は、各交通機関の特徴や利用方法をお伝えしていきます。
旅のスタイルに合った移動方法を見つけて、それぞれの角度から見える沖縄の景色をぜひお楽しみください。
車を運転できるなら「レンタカー」の旅が自由度高めに楽しめる
沖縄での移動手段として最も一般的なのがレンタカーです。レンタカーがあれば、沖縄本島の行きたい場所に自由に足を運ぶことができます。
なお、那覇空港内にはレンタカーの営業所がないため、通常は到着ロビー外の「レンタカー送迎車両」の乗り場まで移動し、そこから営業所まで移動することになります。
レンタカーを利用する際の注意点は主に以下の3つ。
- 渋滞が多い: 特に朝夕の時間帯は混雑しやすいです。移動する際は混雑する時間帯を避けるか、沖縄自動車道や那覇空港自動車道を利用することを検討しましょう。
- 道路の状態: 沖縄の道路は石灰岩を含んだアスファルトなので、滑りやすい傾向があります。早めのブレーキを心がけ、急ハンドルなどにはくれぐれも注意してください。
- レンタカー不足: 沖縄県全体でレンタカー不足が問題となっており、特に夏や連休などのピーク期は混雑が予想されます。旅行直前や現地に到着してからのレンタカー手配はリスクが高まりますので、早めに予約することをおすすめします。
沖縄旅行を考えている方は、これらのポイントを押さえてレンタカーの利用を検討し、快適で安全な旅を楽しんでください!
那覇中心部は「ゆいレール」で快適に巡ろう!
那覇中心部を巡るのであれば「ゆいレール」がおすすめです。那覇空港から直結の駅があり、県庁前や国際通り付近を通って終点の「てだこ浦西駅」まで全長17kmの路線になっています。
早朝や夜間以外であれば5~10分間隔で運行されており、国際通りや牧志公設市場、首里城など、那覇市内の魅力あるスポットへ容易にアクセス可能。
レンタカーを返却したあとのちょっとした散策にもおすすめの移動手段です。
乗車券はQRコード仕様Suicaなどの交通系ICカードも使える
ゆいレールの乗車券はQRコード仕様です。従来の切符投入口は存在せず、切符に印刷されたQRコードを改札機にかざして入場します。
また、県外の交通系ICカードも利用可能。全駅の窓口でチャージができるので、手軽にゆいレールを利用することができますよ。
地元の人もあまり知らないOKICA(交通系ICカード)だけの特典
ゆいレールと沖縄本島内の路線バス(定期観光バス・リムジンバスは含まれません)で乗車券として利用できるOKICA。
実は、ゆいレールを利用する際にOKICAを利用すると、「おとなり割引」という特典がついてくるんです。
通常、一駅間の運賃は大人230円なのですが、OKICAを利用した場合は150円に割引されるというサービス!(県外の交通系ICカードには適用されません)
ゆいレールは各駅ごとに特徴があり見どころがたくさんです!沿線を重点的に観光する予定の方は、OKICAの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
OKICAは各駅の発券機にて500円で購入でき、1,000円~最大30,000円までチャージ可能になっています。
詳細はゆいレールの公式サイトをご確認ください。
何度も乗り降りするならフリー乗車券がお得かも⁉
ゆいレールで1日中あちこち移動する際にお得なのが「フリー乗車券」です。この券を購入してから24時間以内であれば、何回でも乗り降り自由で、自在に市内を巡ることができます。
フリー乗車券の料金は、1日乗車券が大人800円、小児400円。さらに、2日乗車券も用意されており、大人1400円、小児700円と1日券よりもお得になっています。
また、那覇市内をバスで観光する予定もあるのであれば、那覇バスとゆいレールが乗り放題になる「那覇バス&ゆいレール1日共通1dayパスポート」もオススメです。このパスポートは1,000円で購入できます。
どこでも気軽に利用できる「タクシー」
沖縄のタクシーは初乗り運賃600円。
流しで走っているタクシーも多くすぐにつかまるので、比較的利用しやすい移動手段といえるでしょう。
観光ガイド兼運転手をしてもらえる【観光タクシー】
観光タクシーは利用時間による定額制を採用しており、メーターを気にする必要がありません。このシステムは、特にグループでの利用や複数のスポットを巡りたい場合に経済的で便利です。
観光タクシーにはあらかじめ決められた観光ルートを巡るコースや、完全フリーで走ってくれるコースが用意されています。
特筆すべきは、タクシーのドライバーが観光ガイドも兼ねている点です。地元のこぼれ話や沖縄の魅力について情報を提供してくれるため、移動中も楽しいひとときが過ごせます。プロのドライバーにお任せして、沖縄の観光名所や文化を存分に楽しみましょう!
空港からホテルまで直行したいなら【シャトルタクシー】
空港からホテルまで直行したいなら「シャトルタクシー」が便利です。
これは、空港から各リゾートホテルへ直行する予約制の個人タクシーで、ドライバーが到着ロビーまで迎えにきてくれるサービスになっています。
予約方法や料金はホテルによって異なるため、利用する際はそれぞれの宿泊ホテルに問い合わせをしましょう。
旅のスタイルに合わせて活用しやすい「バス」
沖縄のバス旅は多彩で、旅のスタイルに合わせて柔軟に活用できます。
那覇空港からホテルに直行したいならば「空港リムジンバス」を利用し、観光スポットを自由に巡りたいなら「路線バス」、名所を効率よく回るなら「定期観光バス」を活用するのがおすすめです。
到着後すぐにホテルへ行きたいなら空港リムジンバスが便利
那覇空港へ到着後、すぐにホテルへ移動したい場合は「空港リムジンバス」の利用も検討してみましょう。
このバスは、空港と主要リゾートホテル間を結んでおり、到着ロビーの1階に乗車券を購入できるカウンターがあります。
事前に購入しておきたい場合は、発車オーライネットや一部コンビニでも予約発券が可能です。
路線バスが乗り放題になる観光客向け沖縄周遊パスがお得!
沖縄本島を路線バスで巡る場合は、乗り放題になる「沖縄路線バス周遊パス」がお得で便利です。
ただし、乗り放題券は高速道路を利用する一部の路線(111番・117番)、空港リムジンバス、定期観光バスは対象外なので気を付けてください。
「沖縄路線バス周遊パス」には1日券(大人2,500円)と3日券(大人5,000円)があり、ゆいレールも乗り放題になる「沖縄路線バス周遊パスゆいレールプラス」には1日券(大人3,000円)と3日券(大人5,500円)が用意されています。
定期観光バスは効率よく観光スポットを巡りたい人におすすめ
沖縄の観光スポットを効率的に巡りたい方には、定期観光バスがおすすめです。定期観光バスは観光名所を巡るルートが組まれており、満足感のある旅を楽しめることでしょう。
那覇を起点に、那覇バスと沖縄バスの2社がそれぞれ定期観光バスを運行しています。
<ルート例>
◆那覇バス定期観光バスツアー『Aコース』
【主な観光スポット】首里城公園、おきなわワールド、平和祈念公園、ひめゆりの塔、道の駅いとまん
【料金】大人6,000円、こども(6~11歳)3,200円。
※2024年4月から、料金改定で大人6,500円、こども3,300円になります。
詳細は、琉球バス交通 那覇バス公式サイトをご確認ください。
◆沖縄バス『中部いいとこめぐりコース』
【主な観光スポット】東南植物楽園、あまわりパーク・勝連城跡(世界遺産)、海中道路、海の駅あやはし館、イオンモール沖縄ライカム
【料金】大人5,000円、こども(6~12歳未満)4,500円
詳細は、沖縄バス公式サイトをご確認ください。
周辺離島ヘはフェリー・高速船で海路からアクセス
沖縄本島の北部や周辺離島へは、フェリーや高速船を利用すると海路の旅を楽しみながらアクセス可能。
渋滞のストレスを感じることなく、海上から眺める美しい景色を堪能してみるのはいかがでしょうか。沖縄本島から周辺離島へのアクセスポイントは合計で6か所あり、それぞれの港から出発する船が島と島を結んでいます。
渡嘉敷・座間味・粟国・渡名喜・久米島・南北大東・本部港へ行きたい場合は、泊ふ頭旅客ターミナルを利用すると便利です。
近場を巡るならレンタサイクルも便利な移動手段
車やモノレールとは違う視点でゆっくり散策できるレンタサイクル。
モノレール駅から目的の観光スポットまで距離がある場合や、思いつきで寄り道しながら移動したい場合に利用してみてはいかがでしょうか。
レンタル店舗へ行って借りることができ、基本的に1時間単位、1日単位など時間制で料金が設定されています。
なお、キッズ用など車種によっては数が限られている場合があるので、事前に予約してから来店することをおすすめします。
シェアサイクルなら借りる場所と返却場所が違ってもOK
シェアサイクルは、駅近くや街中に複数配置されているシェアサイクルポート(自転車の貸出・返却拠点)で自由に借りたり返却したりできるサービスです。
返却する場所が借りたポートと異なってもOKという点が、シェアサイクルの魅力の一つ。
15分単位など短い時間帯でレンタルでき、利用後は近くのポートへ返却できるので気軽に利用することができます。
なお、ポートに自転車がないと借りることはできないので、事前に空き状況を確認したり予約しておくと安心でしょう。
アクティビティ感覚で移動中も楽しめる電動キックボード
電動キックボードは、コンパクトで軽量、小回りが利く人気の移動手段です。
自転車のようにペダルを漕ぎ続ける必要がないので、労力不要で沖縄の爽やかな風を感じることができます。
レンタル方法は、店舗もしくはレンタルシェア設置ポートで借りるタイプがあり、基本的に16歳以上で自動車or自動二輪運転免許証(原付のみは不可)を保有していることが利用条件です。
ただし、電動キックボードの車両区分によっては免許証を持っていなくても利用できるタイプのあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
沖縄はのんびり移動できる手段が充実している
景観を楽しみながら移動できるモノレールやフェリー・高速船、風を感じながらマイペースに移動できるシェアサイクルや電動キックボードなど、沖縄には渋滞や人混みを避けながら目的地を目指す方法が充実しています。
さまざまな移動手段を活用して、沖縄観光を楽しみましょう!